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食品産業創造展とメッセ

2008年6月26日
 5月に農商工連携促進法が成立して、1か月以上が経過した。今後は農林水産物の生産者と加工業者、販売業者の連携事業が法律のもとに本格的に後押しされることとなる。
 
そのような環境下にあって、タイミング良く、今週の火曜日から本日木曜日までの3日間、福岡市博多区のマリンメッセ福岡で、「西日本食品産業創造展」が開催されている(日刊工業新聞主催)。西日本では最大級の食品関連総合展示会で、今年で18回目を迎えた。
 
展示会のメインテーマは「新たなる食ビジネスを構築する」というもので、216社が食に関連する様々な最新の技術や機器を展示・実演する場である。昨年は3日間で19千人弱が来場しているが、今年も2万人の来場者を見込んでいる。昨日の午後、短い時間ながら会場を覗いたところ、九州の売れ筋弁当50点が展示されていたり、料理コンテストが開催されていたり、最新の厨房機器が展示されていたり、あるいは大学の食に関する研究成果を発表するコーナーもあった。フードビジネスに携わる企業関係者だけでなく、一般消費者も十分楽しめるように工夫されている。農産物直売所コーナーには、行列ができていた。マリンメッセでの食品産業創造展は今日まで開催されており、一昨日と昨日の2日間は業者向けだったが、最終日の今日は一般の方も入場できるので時間のある方は覗いてみると面白いだろう(入場料2000円也だが、うまく廻ると試食だけでもとをとれる)。
 
福岡市や北九州市には大規模な見本市会場があるので、このテの展示会が頻繁に開催されているように思うが、九州他県では熊本に益城熊本IC横にグランメッセ熊本がある程度で、見本市を開催したくても場所が無いのに困っている地域が多いのが実態である。
 
一方、大規模ではなくコンパクトでも良いから九州に埋もれている地域資源にスポットライトをあてて常設展示する施設が欲しいという声も頻繁に聞かれる。とりわけ天神の百貨店や福岡市のショッピングモールでは、頻繁に、九州各地の伝統工芸品を展示販売するブースが設けられていたり、デパ地下でも九州各地で開発された新しい食品の実演試食販売が行われているが、そこへの出展意欲旺盛な中小・零細企業はかなりの数に達する。
 
例えば、先週、宮崎県綾町の手作り木工家具メーカーに取材を申し込んだら、「西新のエルモールプラリバの催事場で展示会を開催中なので、そちらに来て欲しい」とか、先月、鹿児島県の曽於市でさつまいも冷麺を開発された企業さんを訪ねようと思ったら「天神の岩田屋さんの地下で試食販売コーナーを開催しているのでそちらを訪ねてきて欲しい」といった具合に、九州最大の商業空間は、九州各地の地域資源のショーケースともなっているのである。ところが、そのショーケースが一時的な開催にとどまっていたり、場所があちこちに点在しているために、一般消費者や観光客に分かりにくいのが残念である。
 
九州各県とも東京にはアンテナショップを置いて地域資源を懸命にPRしているが、九州域内にも、天神地区でも博多駅界隈でも良いので、九州の優れた地域資源を常設展示するコンパクトなメッセ(見本市会場)ができないものかと思う。

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