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増える外国人研修生

2008年9月4日
 5年に1度行われる国勢調査の2005年の結果をみると、外国人の多くは、大都市のある東京都、大阪府、愛知県、神奈川県、兵庫県に居住しており、5都府県で全国の49.9%5割を占めている。九州・沖縄・山口9県の人口に占める外国人の割合自体は0.55%(ほぼ200人に1人の割合)と全国(1.22%1985年時点の0.6%から20年間で倍増)より低いものの、過去5年間の増加率は22%も増えており(2000年の72千人から2005年の88千人へ)、全国の19%増を3ポイント上回っている。
 
九州に住む外国人の国籍別割合を見ると、韓国が33%(全国は30%)、中国が29%(全国は22%)、フィリピンが11%(全国は8%)と、いずれも全国の外国人構成比を上回っており、貿易面だけでなく人口面でも九州のアジア度が高い様子が分かる。その一方、全国では14%を占めるブラジル人の割合が、九州の場合1%にとどまっているのも特徴だ。
 
外国人増加率の高い九州の市町村をみると、中山間地域の小規模市町村に集中しており、それらに共通するのは、外国人研修生を積極的に受け入れていることである。
 
外国人増加率ベスト3をみると、第1位は鹿児島県枕崎市(人口25千人)、第2位は宮崎県北郷町(人口5千人)、そして第3位は福岡県大木町(人口14千人)。
 
1位の枕崎市では、2000年の23人が2005年の276人へと10倍以上に増えている。日本一の鰹節の産地(全国シェア4割。お隣の山川町(現指宿市)が全国シェア3割なので、薩摩半島先端地域だけで全国シェア7割と静岡県焼津の3割を凌駕する)では、2001年から中国山東省から毎年数十名の研修生を受け入れている。名目は研修だが、受け入れている鰹節工場の本音は安価で優秀な労働力確保である。研修生は18歳から24歳の女性で全員が寮生活を送る。枕崎市の20歳代の人口は2,000人なので、その1割以上を中国から研修に来た女性が占めることになるので、研修生を受け入れるようになってから町にも活気がみられるようになった。研修期間は3年間だが、その間の貯蓄は数百万円も達し、帰国するとマイホームを建てることも可能な額だ。鰹節組合の方々が中国山東省に出向いて面接試験を行うが、競争倍率は毎回10倍を超えるという。
 
外国人増加率第2位は、宮崎県北郷町。2000年の外国人数7人が2005年には70人へ。丁度10倍。繊維工場で中国からの研修生受け入れが進んだことによる。
 
3位は、福岡県大木町。6人から53人へ。地元のプラスチック加工業者がベトナムからの研修生を受け入れたことによる。
 
その他の外国人増加率第4位以下をみても、水産業・水産加工業、繊維産業、造船関連産業といった労働集約型産業が立地している過疎地が続いている。
 
このように過疎地では、アジアからの研修生を受け入れることで雇用を維持するようになっている。グローバル化という時代の潮流は、もはや都市部だけのものではなくなり、21世紀に入ってからは、むしろ過疎地でのグローバル化が急速に進んでいるのである。

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